2020年5月3日日曜日

『子ども会って必要なの?』~民生委員 河原さんのお話~

こんにちは! 古田学区子ども会です👦👧

この度は、長年、この学区の子ども会や地域活動に深く関わりを持たれ、
現在、民生委員としてご活躍されている河原さんより、
『子ども会って必要なの?』と題してお話をいただきました。

是非、一人でも多くの方に届きますように・・・との思いで、
このブログに掲載させていただきました😊



お話して下さった河原さん
『子ども会って必要なの?』

私は、地域で子どもたちを主に担当する民生委員の河原和代です。古田中学校区の0~18歳の子どもたちに関する困りごとや悩み事の相談をお受けしています。

今、子ども会が存続の危機に瀕しているって聞いて、それは大変だ!これだけは子育て中の保護者さんに伝えなくちゃ!と思い、お伝えします。


現在の子どもたちは、あらゆるイベントに参加でき、
めずらしい体験ができます。
スポーツや音楽、絵画などで指導者について
専門的な練習をすることもできるようになりました。

だけど……。

子どもたちにとって、その体験だけでは足りない体験がありそうだ、
私は感じています。

今、小学生も中学生も高校生も多くの子が心に不安を抱えています。

不安の原因の1つは、人間関係です。

周りの人が自分をどうみているかが気になり、とても不安になっています。
また、多くの子どもたちは、自分が誰かの役に立っているという実感は
持っていないようです。

不安や心配を抱えるようになった原因として、
家族以外のいろいろな人との関わりが少なくなったために、
安心できる人間関係に慣れていないということがあるのではないでしょうか。



みなさんお馴染みのドラえもんに出てくる
幼なじみの話にヒントがあると思います。

のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん。

家庭環境も性格もまるで違う幼なじみが
一緒に成長していきます。

習い事も生活スタイルも全く異なる、子ども同士とその親たちの関わり。

同じ町に住んでいるというだけが共通項のどこにでもあった人間関係。
子どもたちの周りにはご近所の御隠居さんたちも登場します。

このなにげない関係の中で、親も子も人間関係のトレーニングをしていた
のではないでしょうか。
そして、そのトレーニングが人間関係の余計な不安や心配から
守ってくれていたのではないか、そんなふうに思います。


子ども会は、同じ町に住んでいるということだけが共通な
いろんな親子の集まりです。

いわば社会のミニ版です。

子どもたちが自分とは違うタイプの人や社会との
関わりを持つことができる絶好の機会です。

また、子ども同士のつながりだけの経験ではなく、
町のいろいろな団体との繋がり、
異年齢の町の人たちとの繋がり、
町に伝わるお祭りや行事を通して文化を
継承していくことで、
時代を超える人々との繋がりも経験できます。


子どもたち自身の活動のあり方も、大人にお膳立てしてもらう
イベント参加型の行事ではなく、
地域の人との繋がりに気づき、
子どもたち自身がやれることがあると自負を持てることが
大切ではないかと思います。

自分たちが役に立てること、楽しいと思うことを
とことんやってみるという経験を地域でたくさん経験してほしいと思います。


この地域には、子どもたちを「うちの町の子」と呼んでくれる人がたくさんいます。
私の子どもたちも、子ども会活動や地域の活動を通して
町の人たちに見守られて大きくなりました。
大人になった今でもたくさんの方々に支えられています。

どうか保護者の皆さん、
子どもたちに「幼なじみ」「ふるさと」を持たせてあげてください。
そのために子ども会活動は、とても大切だと思います。